朝、原宿にある、東郷神社の前を通りかかったとき、近くにある幼稚園の園児達が幼稚園の先生
につれられて、いっせいに「神様、今日もありがとうございます」と頭を下げて、いた。
かわいらしくて、とてもほほえましい光景だと思ったのだが、
この「神様」というのは、正確に考えれば、東郷平八郎のことだ。
東郷平八郎は、旧帝国海軍の軍人で、日露戦争での日本海海戦でロシアの
バルチック艦隊に対して大勝利を収め、死後「軍神」として、東郷神社に祭られた人物である。
戦前は、同じように乃木神社にまつられた、乃木希典ともに、世界でもっとも有名な日本人であり、
日本で最も尊敬された人物でもあった。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」にも登場するので、ご存知の方も結構いると思う。
「軍神」に幼稚園児達が、挨拶をすることが、ちょっと不思議に感じましたが、
東郷平八郎という人は、堅苦しい人ではなく、ずいぶんと冗談もいう、砕けたところも多分にある
ひとだったらしいので、まあ、別に気にもしないのかなともおもったりしました。